WordPressで子テーマを作る理由と作り方

WordPressでテーマ(テンプレート)の編集・カスタマイズをする場合は、できる限り子テーマで行います。

この記事は、子テーマを作る必要性と、子テーマの作り方を記録します。


プラグインを使った子テーマの作り方は、ワードプレス 子テーマの作り方 プラグインを参照してください。

子テーマとは

WordPressの子テーマとは、別のテーマ(親テーマ)の機能を継承し、その機能にさらに機能を追加したりその機能を調整したりすることのできるテーマです。
WordPress Codex 日本語版
style.cssを例にすると、親テーマの記述が
body {
background-color: #000000;
}
だったとして、このままだと普通に黒色が表示されるのですが、子テーマを作成してそこに新たに色の指定をするとそちらが優先して表示されることになります。

子テーマのstyle.cssに
body {
background-color: #ffffff;
}
と記述したとすると、親テーマを編集することなく色の変更が可能になります。この場合は黒色から白色に変更されます。

子テーマを作る理由

「なんで?」「面倒くさい」「直接弄ればいいじゃん」と思う方も多いと思いますが、子テーマを作るのにはそれなりの理由があります。WordPressのテーマは、たまにバージョンアップ(更新)の通知がきます。

子テーマを作らずに直接テンプレートの編集を行っていると、更新をしたときに自動的に最新のものに上書きされてしまうのです。

そうすると、今まで時間をかけて自分好みのデザインにしてきたものが消えて、最初からカスタマイズし直さなければなりません。

「テーマのカスタマイズなんて簡単だぜ」という方以外は子テーマを作り、そちらを編集していくほうがいいでしょう。

子テーマの作り方

子テーマは、プラグインを使って作成する方法や、FTPソフトでアップする方法などがありますが、今回はFTPソフトを使い作成する方法を記録します。

「Twenty Thirteen」の子テーマ作成を例にしていきます。

まずは、子テーマフォルダを作ります。
デスクトップ画面の何もないところで右クリックをして新規作成からフォルダを選択します。

新しいフォルダーができるので、名前を「twentythirteen_child」とします。

そのフォルダの中に新たにテキストドキュメントを作成します。次に、テキストドキュメントを開いて
/*
Theme Name: twentythirteenchild
Template: twentythirteen
*/

@import url('../twentythirteen/style.css');
と記述します。

上から子テーマのフォルダ名、親テーマのフォルダ名、継承するテンプレートのURLです。
これに名前をつけて保存をします。

左上のファイルから名前をつけて保存を選択する。ファイル名を「style.css」にして、文字コードを「UTF-8」にします。

次に、FTPソフトでWordPressのホストに接続します。いくつかフォルダが表示されるのでその中から「themes」を開きます。そこに今作った「twentythirteen_child」フォルダをドラッグアンドドロップします。

外観のテーマからtwentythirteenchildが作成されているかどうか確認し、有効化をクリックしたら完了です。この先のテーマ編集は子テーマで行います。
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